- 光ピンセットを用いたナノ粒子の捕集
- 東海林 竜也,浅瀬 有希,吉田 匡志
- 分離技術, 53 (2023),
- Link: http://www.sspej.gr.jp/publications.html
小特集[微粒子の分離・回収・制御・測定]に寄稿しました。本解説論文では、はじめに光ピンセットの基礎的理論を紹介した後に、液液界面ならびに固液界面を利用したナノ粒子の光捕集について紹介しています。
小特集[微粒子の分離・回収・制御・測定]に寄稿しました。本解説論文では、はじめに光ピンセットの基礎的理論を紹介した後に、液液界面ならびに固液界面を利用したナノ粒子の光捕集について紹介しています。
[プラズモン光過熱によるリポソームチューブの形成]
光励起したプラズモンナノ構造体上で、リポソームが融合したチューブ構造を形成することに成功しました。
坪井教授(大阪公立大学)、上野教授(北海道大学)、村越教授(北海道大学)らのグループとの共同研究の成果です。
[NASSCA光ピンセットを用いた光圧による蛍光変調]
Hot Paperに選出されました。
大阪市立大学との共同プレスリリースを発表しました。
NASSCA光ピンセットにより蛍光性高分子鎖の光捕捉に成功し、さらに捕捉分子からの蛍光色を光圧により制御できることを見出しました。
坪井教授(大阪市立大学)、Ivanova教授(豪・ロイヤルメルボルン工科大学)、Juodkazis教授(豪・スウィンバーン工科大学)らのグループとの共同研究の成果です。
入門講座[レーザーを用いる分析技術]に寄稿しました。本解説論文では、はじめに光ピンセットの基礎的理論、光ピンセット装置の概要・注意点を述べています。次に、光ピンセットを分析技術として利用する主要な方法として、生体分子モーターの力学計測と、顕微蛍光や顕微ラマン分光法などを組み合わせた光ピンセット顕微分光法について事例を挙げて紹介しています。
[油水界面を利用したナノ粒子光捕捉]
水/ヘキサンまたは水/イオン液体からなる液液界面を利用することで、溶液中のTiO2やZnS-AgInS2 (ZAIS)などのナノ粒子や金ナノ粒子の光捕捉に成功しました。
鳥本教授(名古屋大学)、坪井教授(大阪市立大学)、飯田教授(大阪府立大学)、大谷教授(北海道大学)らのグループとの共同研究の成果です。
[インコヒーレント光を用いた光捕捉法]
従来の光ピンセットには高強度のレーザー光(コヒーレント光)が必要不可欠ですが、チタンナノ構造体(ブラックチタン)を用いることで、高圧水銀ランプ(インコヒーレント光)でも水溶液中のナノ粒子を捕集できることを発見しました。
坪井教授(大阪市立大学)、鳥本教授(名古屋大学)、Ivanova教授(RMIT大学)、Juodkazis教授(Swinburne工科大学)らのグループとの共同研究の成果です。
[集光レーザー型光ピンセットによるコアセルベート形成]
集光近赤外レーザー光による光圧と光熱効果によりポリ(N,N-ジエチルアクリルアミド) (PDEA)水溶液中にwater-in-oil-in-water(w/o/w)型のコアセルベート液滴を形成することに成功し、液滴中の高分子構造を顕微ラマン分光法により明らかにしました。
坪井教授(大阪市立大学)、麻生准教授(大阪大学)らのグループとの共同研究の成果です。
[プラズモニックマイクロバブルを利用したシアノバクテリアの捕集・固定化]
共鳴光照射に伴いプラズモンナノ構造体上に発生するマイクロバブルを用いて、光合成細菌のシアノバクテリアを集めて、プラズモン構造体上に固定化できることを見出しました。
上野教授(北海道大学)、村越教授(北海道大学)、民秋教授(立命館大学)、坪井教授(大阪市立大学)らのグループとの共同研究の成果です。