2022年9月13-15日に京都大学桂キャンパスで現地開催された光化学に関する国内会議“2022年光化学討論会”にて、M1の浅瀬 有希さんと吉田 匡志さんがポスター発表しました。
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国際会議(APNFO-13)でポスター発表
2022年7月29-31日に北海道大学学術交流会館で開かれた近接場光学に関する国際会議“The 13th Asia-Pacific Conference on Near-Field Optics (APNFO13)”にて、M1の浅瀬 有希さんがポスター発表しました。
【論文】ACS Omega (2022)
[プラズモン光過熱によるリポソームチューブの形成]
光励起したプラズモンナノ構造体上で、リポソームが融合したチューブ構造を形成することに成功しました。
坪井教授(大阪公立大学)、上野教授(北海道大学)、村越教授(北海道大学)らのグループとの共同研究の成果です。
- 研究成果のポイント
- プラズモン構造体の光熱効果によるマイクロバブルが生じると、溶液中のリポソームが熱対流によりバブルに吸い寄せられるとともに、リポソーム同士が融合する現象を発見
- 形成したリポソームチューブは光照射の間、熱泳動の影響により流動し続けることがわかった
- リポソームは内包薬物を放出することなく、チューブ状に膜融合することがわかった
- Generation of Ultralong Liposome Tubes by Membrane Fusion beneath a Laser-Induced Microbubble on Gold Surfaces
- Chiaki Kojima, Akemi Noguchi, Tatsuya Nagai, Ken-ichi Yuyama, Sho Fujii, Kosei Ueno, Nobuaki Oyamada, Kei Murakoshi, Tatsuya Shoji and Yasuyuki Tsuboi*
- ACS Omega, 7 (2022), 13120-13127.
- DOI: 10.1021/acsomega.2c00553
【論文】Angew. Chem. Int. Ed. (2022)
[NASSCA光ピンセットを用いた光圧による蛍光変調]
Hot Paperに選出されました。
大阪市立大学との共同プレスリリースを発表しました。
NASSCA光ピンセットにより蛍光性高分子鎖の光捕捉に成功し、さらに捕捉分子からの蛍光色を光圧により制御できることを見出しました。
坪井教授(大阪市立大学)、Ivanova教授(豪・ロイヤルメルボルン工科大学)、Juodkazis教授(豪・スウィンバーン工科大学)らのグループとの共同研究の成果です。
- 研究成果のポイント
- エキシマー蛍光を示すペリレン分子で化学修飾した水溶性高分子 ポリ(N,N-ジメチルアクリルアミド)(perylene-PDMA)を、ナノ構造を付与したケイ素基板(ブラックシリコン)上で光捕捉することに成功
- 近赤外レーザー光強度の増加とともに、蛍光強度の増加(捕捉分子数の増加)とペリレンのエキシマー発光を観測。
- 青色発光から橙色発光への蛍光変調を光圧により制御することに成功
- Fluorescence Colour Control in Perylene-Labeled Polymer Chains Trapped by Nanotextured Silicon
- Ryota Takao, Kenta Ushiro, Hazuki Kusano, Ken-ichi Yuyama, Tatsuya Shoji, Denver P. Linklater, Elena Ivanova, Saulius Juodkazis, Yasuyuki Tsuboi*
- Angew. Chem. Int. Ed., 61 (2022), e202117227.
- DOI: 10.1002/anie.202117227