【論文】ACS Omega (2022)

[プラズモン光過熱によるリポソームチューブの形成]
光励起したプラズモンナノ構造体上で、リポソームが融合したチューブ構造を形成することに成功しました。
坪井教授(大阪公立大学)、上野教授(北海道大学)、村越教授(北海道大学)らのグループとの共同研究の成果です。

  • 研究成果のポイント
  • プラズモン構造体の光熱効果によるマイクロバブルが生じると、溶液中のリポソームが熱対流によりバブルに吸い寄せられるとともに、リポソーム同士が融合する現象を発見
  • 形成したリポソームチューブは光照射の間、熱泳動の影響により流動し続けることがわかった
  • リポソームは内包薬物を放出することなく、チューブ状に膜融合することがわかった
  • Generation of Ultralong Liposome Tubes by Membrane Fusion beneath a Laser-Induced Microbubble on Gold Surfaces
  • Chiaki Kojima, Akemi Noguchi, Tatsuya Nagai, Ken-ichi Yuyama, Sho Fujii, Kosei Ueno, Nobuaki Oyamada, Kei Murakoshi, Tatsuya Shoji and Yasuyuki Tsuboi*
  • ACS Omega, 7 (2022), 13120-13127.
  • DOI: 10.1021/acsomega.2c00553
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【論文】ACS Appl. Nano Mater.(2020)

[プラズモニックマイクロバブルを利用したシアノバクテリアの捕集・固定化]
共鳴光照射に伴いプラズモンナノ構造体上に発生するマイクロバブルを用いて、光合成細菌のシアノバクテリアを集めて、プラズモン構造体上に固定化できることを見出しました。
上野教授(北海道大学)、村越教授(北海道大学)、民秋教授(立命館大学)、坪井教授(大阪市立大学)らのグループとの共同研究の成果です。

  • 研究成果のポイント
  • 高強度のプラズモン励起光を照射すると、マイクロバブルが形成され、溶液内に分散するシアノバクテリアをバブル周囲に捕集することに成功
  • 捕集した一部のシアノバクテリアは生きたまま構造体上に固定化されることを発見
  • プラズモンバイオセンサーの新たな作製方法として今後期待
  • Thermo-Plasmonic Trapping of Living Cyanobacteria on a Gold Nanopyramidal Dimer Array: Implications for Plasmonic Biochips
  • Shota Naka, Tatsuya Shoji, Sho Fujii, Kosei Ueno, Yumi Wakisaka, Kei Murakoshi, Tadashi Mizoguchi, Hitoshi Tamiaki, Yasuyuki Tsuboi
  • ACS Appl. Nano Mater., 3 (2020), 10067-10072.
  • DOI: 10.1021/acsanm.0c02071
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